2023年5月ピーク登山コース(大戸岳)

2023年5月のピーク登山コースは会津の大戸岳へ。

会津盆地に広がる稲作地帯を蔵に見立てたときの扉に位置する大戸岳、標高差1,000 m 超えのトレーニング山行です!


闇川集落の登山口から入山です。

林道入り口にあるインパクト大な看板。

大戸岳周辺はツキノワグマがたくさん棲んでいるようですね〜

30分ほどの林道歩きをこなすと本当の登山口があり、長い長ーい登りが始まりました。

標高差も距離もそこそこあるルートですが、尾根一本の素直な登山道。

粛々と登ればそんなには辛くは無い?


ブナの木洩れ陽が美しい登山道のわきには、夏の訪れを告げるササバギンランが咲き始めていましたね⭐️


五合目付近になると植生が変わってきて、クロベなどの針葉樹も混じってきます。

見上げると、まだまだ遠くに見える大戸岳山頂。

あまねく2週間ほど早く季節が進んでいる今シーズン、

最後のイワウチワが残っていてくれたのは嬉しかったですね!

続きを頑張れる力をもらえた気がしますね〜


水場を過ぎると登山道は稜線へ上がる巻道になります。

その入り口の大きなサワグルミの枝先で、オオルリが美しい声で囀っていました👍

ピュルリ・ピチュリ・ピリュリュ・チョリリ・ジジッ!!

複雑で美しい囀には、ついつい聴き入ってしまいますね〜


歩き難く長いトラバース気味の登山道を登り切って稜線に出ると、難所の「風の三郎」に出ました。

北側が切れ落ちているヤセ尾根の岩場を慎重に通過すると、ご褒美のアズマシャクナゲが👏


頑張って登頂完了!!

一等三角点の山頂からの眺望は実に素晴らしい!!

羽鳥湖方面

二岐山・那須方面

猪苗代湖・磐梯山方面


風が心地よい山頂でゆっくりランチタイムを取った後は、核心の下山です。

植生があってゴマケテますが、左手は結構な崖です、、、

長い長ーい下山も、サンカヨウの花や動物の痕跡などを見ながら粛々とこなし、、、

姥神様のある登山口に無事下山完了!!

と喜んでいたら、ポケットの携帯にマダニがくっ付いていました💧

噛まれると感染症(SFTS/ ツツガムシ病 etc… )のリスクもあり厄介ですので、下山後のチェックは欠かせませんね。


今回は夏の登山に向けた前哨戦的なトレーニング山行でしたが、皆さん大変頑張りました!!

この調子で夏山も安全に楽しんでいきましょう♪

登山ガイド/ 気象予報士 五十嵐 潤

2023年5月ピーク登山コース(大戸岳)” に対して1件のコメントがあります。

  1. トシ2023 より:

    大戸岳
     標高約1400mの大戸岳。会津若松市内では一番高い山。闇川登山口標高が約350m山頂約1400m。比高差約1000mと体力勝負の山です。小俣沢を右手側に尾根をひたすら登り、五合目を過ぎたあたりからトラバースします。足元注意の粘土質から木の根っ子部分をまたぐ変化のある登山道。やがて砂岩・泥岩質の岩肌が尾根上に立ちふさがります。
    この岩質、大戸岳を含む山塊は大戸層といって大陸由来、泥岩・砂岩・チャート・玄武岩などさまざまな岩石が混在しています。これらの地層は ジュラ紀(約2億5000万年~1億3500万年前)に海溝付近で形成されたと思われます。現実に風の三郎の祠付近の岩体はその海底層が沈み込むプレートの圧力によりはぎとられ(付加体)大陸側に押し込まれたこともあって直角方向に岩肌が立ち並んでいました。地球力、おおいに体感しました。
     頂上もですが、風の三郎付近からの展望が最高でした。特に東側の光景、二岐山付近の山並み、布引山。北東側には猪苗代湖を眼下に磐梯山、吾妻連峰、安達太良連峰と大パノラバです。眼下に広がる新緑へ「ダイビング!」(あくまで個人の妄想です)

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