2021年12月 ピーク登山コース(大小山)
2021年12月のピーク登山コースは関東平野北端の大小山縦走に出かけました。
本格的な冬に入る前の最後の日本晴れの週末に当たりました🎯
そもそも冬の晴天率が高い関東平野ですが、絶好の登山日和ですね!
今回は阿夫利神社から大小山、最高峰の足利妙義山を越えて大坊山までの縦走コース、
今年の登り納めになる方にもちょうど良いロングコースです♪
大小山展望台まではジグザグの女坂とちょっとした岩場が楽しめる男坂がありますが、今回は男坂へ。
岩場なので、あっと言う間に標高が上がります。
関東平野の北端の山々。
大平山〜晃石山、唐沢山城〜諏訪岳、遠くには筑波山などが綺麗に見えました。
男坂を登り切って大小山のシンボル、「大小」の大看板がある展望台へ!
眺めも良いのですが、遠くからでもハッキリ見える巨大な看板をよく付けましたね〜と感心👀
さらに大小山のピークまで登ると、薄っすらと富士山を拝むことができました‼️
さすがは師走、富士山はもう真っ白ですね〜
今回の最高峰、足利妙義山(地形図上の大小山)に登頂で〜す♪
こちらは西側の景色が綺麗で、遠くにこれまた真っ白に雪化粧した浅間山を見ることができました✨
# 下りは急坂! # 火災発生中! # ひょっこりはん。
妙義山を下っているとだんだんサイレンの音が大きく聞こえてきて、何だろう?と思っていたらモクモクと黒い煙が上がってきました。
どうやら住宅火災発生のようでした。
冬の関東平野は乾燥するので火災が多く昨冬もお隣の両崖山が大変な山火事になってしまいましたし、
大小山の大坊山付近も山火事になったことがあります。
我々登山者も、山中での火の取り扱いには十分な配慮が必要ですね⚠️
# ガマ岩を登って # 越床山(仮称)でランチ # 足利鉱山跡 # 西日になるのが早い!
小さなアップダウンを繰り返しながら登っていると汗ばんで暑いくらいでしたが、やはり西日になるのも早いですね〜
斜陽に伸びる影を気にしつつ、大坊山まで縦走しました。
本日ラストのピーク、大坊山で記念撮影📸
大山祇神社の峯宮にお参りした後、登拝道を下山しました。
# 大山祇神社にお参り # ゴール!!!
12月は北関東の山がベスト、今回も快晴の気持ちが良い里山縦走が楽しめましたね!
ご参加の皆さま、お疲れ様でした!
登山ガイド 五十嵐 潤
★ 関東平野 一望 ジュラ期隆起付加体のチャート山塊「小山・妙義山・天坊山」
信仰の山として地域に根差した山々。足利・佐野の市民方々にはなじみ深い山と察します。関東平野が一望できる眺め「いだきました」。西に浅間山 南に富士山が目視でき天気に感謝。チャートの岩場が多く登る際、足場に集中しての登山となりました。大小山への登りを経由すれば、先の2ピークが見え回遊縦走の見通しがつき、安心して体力配分を構築できました。
歴史ある山体で、1000年くらいのスパンから数々の時代をまたいだ建造物や文化遺産を見ることができ歴史の深さを体感できました。古代、寺院 神社。その後神仏習合が続き、中世にはおきまりの修験道(大山修験)が盛んになり、近世時期には「講」の組織が関東各地に組織され多くの庶民が参拝。栄華を誇る時代だったのでしょう!近代、神仏分離令により廃仏毀釈の波で大山寺も衰退。越床峠付近に設置してある板碑が横に切断されていたことなどからうかがえました。その影響で「「阿夫利神社」に改称され、現在に至ったようです。地形から信仰の山になりうる素材を有していますね。
大小山周辺はチャートの山塊(放散虫の死骸が海底で堆積)。太平洋海底でプレート移動し海溝に沈まないで付加体として運ばれ隆起したものと考えられます。(約1億7600万年~1億4600万年前)登山では火成岩の山が多い中、堆積岩の山に登れた喜びを感じました。
「快晴の天気!そして皆様の笑顔」に感謝します。