2021年12月 テーマ登山コース(八溝山)

2021年12月のテーマ登山コースは、茨城県の最高峰の八溝山へ出かけました。

福島県側の登山道が通行止になっていたため、今回は茨城県大子町から入山します。

登り始めは八溝林道沿いに付いている旧登山道の植林帯を登っていきます。

道端には通称「十両」のヤブコウジが赤い実をつけていました♪ もうすぐお正月ですね🎍


途中のヒノキ林が皆伐されていて足元は悪いのですが、眺めは最高でしたね〜

放射冷却で成長した霜柱を踏み踏み。

節がひとつなので生後二日の霜柱ですね👀


途中、舗装路を交えつつ上の駐車場まで登ったら、浄因寺方面へ向かいました。

八溝山は八溝湧水群という湧き水、特に水戸光圀が命名した「五水」が有名ですが、

昔はわさびを栽培していた?であろう跡も見受けられました。

浄因寺へ近づくにつれて、登拝道沿いのスギの木もご立派に!

弘法大師空海が672年に建立したとされる浄因寺を見学し、いよいよ八溝山の稜線へ。

冬の広葉樹の森は明るくて気持ちが良いですね〜

八溝神社峯宮の入り口にも神馬の像が。

茨城最高峰/ 八溝山に登頂ですっ‼️

八溝山のシンボル?お城型展望台に登って景色を眺めます。

寒冷前線の端っこが掛かった那須山方面は雲がちも、エンジェルズラダーが綺麗でしたね✨

陽射しがあると天国、陰ると寒い山頂でゆっくりとランチタイムを。


下山は八溝五水巡りコースへ!

気温が下がって水量は少なめ、、、というか、かろうじて出ている程度でしたw

黄門さまは特に金性水がお気に入りだったとかで、一番ゴージャスな作りとなっていましたね笑


ときに、八溝山はブナやイヌブナ、ナラの木やクリが多いので、

この時期はたくさんのヤドリギを見ることが出来ました。

なかなか手元では見る機会の無い木ですが、、、

ラッキーなことにブナの倒木を発見!

ヤドリキの葉の質感と粘つく実をじっくりと観察出来る絶好のチャンス♪

実際にベトベトした実を手にすると、レンジャク類との共生関係の話も納得でしたね〜


今回で2021年度のFTV登山教室は登り納め、今年も一年間、ありがとうございました!

来年も楽しくて学びの多い登山教室になりますように♪

それでは皆さま、良いお年を〜

登山ガイド 五十嵐 潤

2021年12月 テーマ登山コース(八溝山)” に対して1件のコメントがあります。

  1. トシ2021 より:

    ★ 天然林が広がる 三県(福島県・栃木県・茨城県)にまたがる山
     八溝山の名称は頂上付近から八つの谷に分かれている地形から空海が命名したと伝えられています。山頂標高1022mとさほど高くなく緩やかな南斜面を登りながら、北関東の展望に地球の広がりを感じました。八溝山は山体信仰、神社仏閣というより山林活用の方が色濃く、現在もほとんど国有林が占め、植林・木材の管理にシフトし自然林が残っています。近世塙町は天領として材木の産業が栄え、大子町は漆産業などなどと八溝山周辺で山体の恵みを力に変え華やかな歴史を形成。また、伝統産業を持続可能なプラットホームとして構築すべく努力しています。
     八溝山の成り立ちですが、ジュラ紀海洋プレートが海溝に沈み込んでいく力によって徐々に剥ぎ取られて積み重なってゆき、また押し上げられて山塊となったのが八溝山地です。約2億6000万年前、大陸のへりに「付加体」が形成され始めました。その中の、1億8000万年前の付加体が、その後隆起して八溝山が誕生します。つまり海底の堆積物であるがゆえ緩やかな地形を呈しています。地質も砂岩や頁岩などで褶曲や断層があります。その痕跡が山頂下の駐車場付近登山ルート沿いに見られるとのことでしたが、確認できませんでした。残念!
     「八溝五水」巡りをしながら下山しました。湧水地が山頂近く日輪寺周辺に点在することが人為的な起因を感じます。湧水立地から言えば、沢地形の中腹部かもう少し低地でもいいのではないでしょうかね?
     今年FTV登山教室(2021年)最後の登山となり無事終え先生方、受講の方々に感謝申し上げます。
      ※ヤドリキの葉 実の粘着力にはびっくりです。夢に出てきそうで、しっかり海馬にコピーされました。新年は粘り強く頑張らせていただ
      きます!

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