2022年度 忘年山行①(宮城オルレと気仙沼のお魚☆)

今年度の忘年山行は、宮城オルレ(奥松島&唐桑)2コースを歩きに出かけました〜

裏テーマの復興著しい気仙沼訪問と気仙沼のお魚を楽しみに♪


韓国・済州島発祥の暮らしと自然を結ぶトレッキングコース、「オルレ」。

日本では西日本、特に九州地方にたくさんのコースが誘致されていますが、宮城県にも4つのコースが整備されています。

今回はそのうちの2コースをチョイス、初日は東松島の宮戸島に整備された「奥松島コース」を歩きました。

「あおみな」が奥松島オルレのトレイルヘッド、ルート確認して出発!

宮戸島は石灰岩&アカマツが特徴的な地域で、「松島」の名前の由来になっているそうな、、、

福島県内の奥羽山脈はとっくに積雪していますが、温暖な宮城沿岸部はまだまだ紅葉が見頃というパラレルワールド感が堪りませんね。

その紅葉の下でツバキが咲いているのも不思議で面白い光景です〜

周回コースの最終目的地・大高森をトラバースして、縄文村に向かいます。

道端には邪気をはらう木「トベラ」がたわわに実をつけていました。

縄文村のドグウ&ハニワのサンドアートも秋仕様に、どんぐりがたくさんお供えしてあって可愛らしいですね❤️


伊達家の伝説も残る医王寺を過ぎて、日本最大級の縄文貝塚の一つである里浜貝塚へ

ここで発掘された貝塚の地層スライスが展示されていて、貝殻はもちろん、魚や鳥・動物の骨やそれらで作られた道具類、

飼い犬の骨や人骨まで一緒に「捨てられて」いる様子が観察できました。

貝塚=「ゴミ捨て場」という認識のもとの「捨てられて」という表現は 実は正しくなく、

貝塚=「全てのモノのお墓」という認識が正しいようですね👀

それであれば、貝塚から犬の骨や人の骨が一緒に出土するのも納得ですね〜

小高い丘から 数千年前に集落があった広場を眺めながら、縄文人の暮らしを想像しました。


季節は師走ですが、落葉樹の枝先には鳥の巣が丸裸で季節通りの冬を感じる一方で照葉樹の葉先にはセミの抜け殻が残っていたりと、

季節の混在が目につきやすいコースを進みます。

ときに、御神木になっているタブノキの巨木は特に立派でしたね〜✨


一度、集落に出てからは、、、

畑を超え、波津々浦のスーパー防潮堤で3.11震災を感じ、綺麗に刈り取られた飼料用トウキビ畑を越えて稲ヶ崎まで歩いてきました。

奥松島オルレ前半戦のハイライト、素晴らしい眺めです👏

別名の「東北の伊豆」にも納得ですね。


月浜海水浴場でランチタイムをとりました🍙

ここで毎回 必ず出てくる黒猫ちゃんが、一人ずつ「托鉢」にまわります 笑


後半戦は海岸部から離れて内陸部へ入っていきます。

結構内陸まで歩いてきても海抜が低いため、津波の記録が残っていますね。

オルレは「大通りと民家をつなぐ小路」的な意味ですが、墓場も通りました 笑


コースもハイライト、大高森の展望台まで戻ってきました!

松島四大観のひとつ、「壮観」の眺めです👌

これぞ「あぁ、松島やぁ、松島やぁ」の景色の奥には、二口山塊や泉が岳・船形山、遠くには栗駒山を眺めることができました🌟


下山後は気仙沼は岩井崎に移動し、今回お世話になる民宿・沖見屋さんへ。

素晴らしい海鮮料理と暖かいおもてなしに感謝!!

素敵な忘年会となりました〜

(②に続く)

登山ガイド/ 気象予報士 五十嵐 潤

2022年度 忘年山行①(宮城オルレと気仙沼のお魚☆)” に対して1件のコメントがあります。

  1. トシ2022 より:

    奥松島オルレ
    オルレとは韓国語で地域の風土・文化・歴史等巡りながらトレッキングで済州の方言=通りから家へ通じる狭い路地の意味。今やトレッキングの代名詞として使われています。初めての経験でワクワク参加しました。高低差は登山と違い少ないですが、海岸線や山などの自然、民家の路地などを身近に感じ地域のよさを体感しました。路地を歩いていて農作業をしている地域の方々から「どちらから」「福島からです」の何気ない会話からなぜか忘れていた「ほっこり感」が・・・・・・・・?
    奥松島オルレは島を巡りながら古代からの暮らしの変化や島さながらの景勝を満喫しました。縄文時代の貝塚群が複数あり、縄文海進との関係で場所に変化があることを知り充実の一日となりました。

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