2022年10月ピーク登山コース(安達太良山マニアック縦走)

10月のピーク登山コースは安達太良山の縦走へ!

先月に引き続き、今回もお馴染みの山でもあまり歩かないコースを繋ぐ「マニアック縦走」でした♪

今回は、会津側の 沼尻登山口から 中通りは大玉村の 表登山口への縦走です。


ちょっと登れば白糸の滝が見下ろせるビュースポットへ。

紅葉もだいぶ里に降りてきていて、山も中腹が一番の見頃のようでした。


沼尻からの登山道は源泉分岐を過ぎた後から突然険しくなりますね〜

洗掘も進んでいて、両手を使って登る個所もチラホラ。

一所懸命に登っていると、綺麗な落ち葉や動物の食痕が気を紛らわせてくれましたね〜


弱い冬型の気圧配置、東に流れる層積雲の影が美しい✨

障子ヶ岩を過ぎると沼ノ平火口が見えてきました!

いつもとは反対側から眺める火口、こちらから見ると白さが際立って見えますね〜👀

火口壁の上は展望の良い登山道。

ちょっと強めの風を浴びながら船明神山を目指します。

太陽が高くなるに連れて、奥の磐梯山も顔を出してきました〜

前半のハイライトは船明神山の岩場の登りでしたね〜

大きな安山岩のルンゼ状を直登して山頂を目指しました。


船明神山を越えると、安達太良山の山頂・乳首山が見えてきました。

季節風が磨いた たおやかな地形が安達太良山らしいですね〜

冬型気圧配置の安達太良山の西風は一級品!!

ギリギリ行動できる風で助かりましたが、突風で体感 〜20 m/s 近くはあったような、、、

沼ノ平から飛ばされてきた砂が目に入って痛いこと痛いことー(妖怪砂かけババァが出ましたね w)


沼ノ平から離れるに連れて風も弱くなってきて一安心、もうすぐ山頂ですね。

とりあえず、山頂に到着♬


さて、今回のお楽しみはここからです。

船明神はともかく、表登山口に行ったことのある方は少ないでしょう。

仙女平分岐からの横道が表登山道。

出だしの笹のトラバースの足元は悪いですが、眼下のカラマツ林は良い感じに色づいていて期待が高まりますね。

9月初旬まで残っていた笹藪も刈払いが入ってくれたらしく、楽々に通過できました♪

カラマツの黄葉もバッチリでしたね〜


仙女平は展望きかずも、ちょい先の展望スポットからは和尚山や前ヶ岳などを眺めることができました。


仙女平からが長い表登山道。

標高を下げるに連れて見頃に近づく紅葉を楽しみながら、粛々と下ります。

10月末の「秋のつるべ落とし」の効果は絶大で、15時にもなると樹林帯はもう薄暗くなって行きますね💦

それでも頑張って歩いて、おおよそ予定通りに下山完了!

今回はあまり歩かないルートで、安達太良山の別の顔が見えた一日でしたね〜

ご参加の皆様、お疲れ様でした!

登山ガイド/ 気象予報士 五十嵐 潤

2022年10月ピーク登山コース(安達太良山マニアック縦走)” に対して1件のコメントがあります。

  1. トシ2022 より:

    ★沼尻登山口→安達太良山→表登山口
     秋晴れのよき日 安達太良山を横断(東西)する登山となりました。猪苗代町からの沼尻口登山道は近代に入り硫黄鉱山関連での登山道かと推測しますが、下り大玉村からの登山道は近世か中世に使われていた修験道関連かと想像します。特に表登山道は大玉村史に記載されている古代寺院「相応寺」周辺に位置し、修験場の遠藤ケ滝北東側を通り山頂へ行く道で歴史的に重要な道であるからです。
     沼の平爆裂火口、船明神付近は強風で直進不能。でも砂嵐の中、火口内の断面地層いただきました。乳首山からガレ場を下り仙女平分岐より右折。登りコースの強風と相反して穏やかでカラ松林や雑木林の中、無事下山することができました。
     表登山口ルートをチョイスした計画に「感謝!」

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