2023年4月ピーク登山コース(鳴虫山)
2023年4月のピーク登山コースは、日光の鳴虫山へ出かけました。
ド観光地の日光も一本裏道に入れば閑静な住宅街、
その奥にこっそりとある登山口から登り始めました。
序盤は植林帯を粛々と登ります。
快晴でしたが空気がカラッと乾燥していて、非常に登りやすいコンディションでした👍
カラマツの芽吹きが既に始まっていてビックリ👀
触るととても柔らかく、実はこの時期だけのお楽しみのひとつだったりします。
徐々に標高を上げていくと、木々の合間から日光三山が見えてきました。
女峰山も残雪が全くないですねー
# 神主山 # シロヤシオ # トウゴクミツバツツジ
神主山を過ぎると、シロヤシオが満開!
さらにトウゴクミツバツツジも満開でした〜!
本当はまだアカヤシオの時期のはずですが、ここでも季節が早く進んでいるようですね。
山頂へと続く尾根に出ると、
鳴虫山名物「あみあみ根っこ急登」が始まりました。
こんなに根っこが露出している尾根道も珍しいですよね〜
山頂へ向けてラストスパート、頑張って登っていると、、、
山頂付近の標高では、まだアカヤシオが咲き残っていました〜✨
シロヤシオとセットで見れて、とてもラッキーでしたね。
それなりに標高差のある山でしたが、無事に登頂です📸
# 下りはちょっと難易度高め # 男体山 # 憾満ヶ淵 # 憾満ヶ淵の地蔵群
下山はザレザレの急な下りもありましたが、雄大な男体山を見ながら憾満ヶ淵へ。
4月ながら、ちょっとだけ長めでそこそこ標高差のある山の縦走でしたが、
新年度の良いスタートを切れたことでしょう!!
ご参加の皆さま、お疲れ様でした!
登山ガイド/ 気象予報士 五十嵐 潤
3GAKUの基本理念は「岳・楽・学」の3つのGAKUですが、今回の鳴虫山登山では「学」を体感できた登山でした。関係各位ありがとうございました。
登山とは不思議なもので人間の時間のスケールでは動かない山でも地質学的な尺度で見れば動いていると感じることが多々あります。それは実際ふもとから山頂まで地面を踏みしめ五感を通じて、山体の成り立ち及び今に至る経緯を地質・動植物等から知りえるからです。
鳴虫山は海洋プレートが海溝に沈み込む際にはぎとられ陸地に追いやられた海洋性堆積岩層(ジュラ紀付加体)。その後火山性貫入岩(第三紀)によりピークや稜線が形成されました。稜線登山道に火山性砕石岩が多いのは、地下からのマグマが地上に表出する際、急激に冷やされ砕けた岩石が稜線を形成したからだと想像します。やがて一万年前から植物が生育するわけですが、砕けた岩の隙間に根っ子が挿入しますが、地下深く侵入できず地表へと生き延びるようになるわけです。今から2億年前の尺度で起きた事象です。