2022年度 忘年山行②(宮城オルレと気仙沼のお魚☆)
忘年山行2日目は、気仙沼の唐桑半島を縦断する 唐桑オルレを歩きました。

休館中の唐桑ビジターセンターがトレイルヘッドです。
スタートにゲートや横断幕も設置してあったりと、他のコースよりもオルレに力を入れているように感じますね。
先ずは1,200年以上の歴史があると言われる御崎神社へ参拝しました。
普段は山の神「オオヤマツミ」に手を合わせる機会が多いのですが、
ここの祭神は「オオワタツミ」、海の神様です👀
# スタートのゲート # ホヤぼーや # 折石のオーレ君 # 御崎神社
神社駐車場の自動販売機には、唐桑ご当地ゆるキャラの「オーレ君」と気仙沼のゆるキャラ「ホヤぼーや」。
こういうちょっとしたものも、いっそう旅情を引き立てますよね〜
トレイルに戻ると「鯨塚」が出てきました。
御崎神社の神の使いは海にちなんで「鯨」、お供えもイワシだそうですね。
ちなみに神主は鯨肉は食べてはならないそうです。
# 鯨塚 # 八艘曳(はっそうびき) # 海岸のトレイルを進みます # 陽沼・陰沼
海岸の崖の上のトレイルを進むと黒い岩が広がる千畳敷の岩場に出ました。
八艘の船とともにオオワタツミが降り立ったと伝わり「八艘曳」と呼ばれるそうですね。
確かに神様が降臨しそうな、厳かな雰囲気の海です。
その先にある陽沼・陰沼(オヌマ・メヌマ)はイザナギ・イザナミに因むそうで、何かと神様に所縁のある海岸ですね。
福島の民には智恵子抄でお馴染みの、高村光太郎の歌碑もありました。
気仙沼の毛嵐を表現した内容ですって👀
# 高村光太郎の歌碑 # 森のエビフライ # マザーツリー(タブノキ)
海岸の崖の上の森で大量のエビフライ(リスの食痕)も発見!!
ロケーション的にちょっと意外な発見でしたね。
一度、波打ち際まで下りて、神の倉 津波石を見にいきました。
# 神の倉 津波石 # 自然の力は偉大なり # 厳かな気持ちで記念撮影を
3.11の巨大津波によって海底から打ち上げられた大岩がゴロゴロ、大きいものでは直径 5〜6 m、推定150 t にもなるそうですね。
こんなものを運んでくる自然の力には畏敬の念を抱かざるを得ませんね〜🙌
津波石から登り返すと集落に出ました。
# 集落に出ました # 地元のおばちゃんに歓迎され♪ # これぞ、オルレ!的な道 # 唐桑御殿の街並み # 寒い強風の中の休憩 # 次の海を目指します
オルレらしい、民家と民家の間をすり抜けるような小径を進んでいると、
地元のおばちゃんがあたたかく向かえ入れてくれて、差し入れまでいただきました🙇♂️
まさに、これぞ オルレ 笑
かつて遠洋漁業で栄えた唐桑半島は入母屋作りの立派な家屋が立ち並び、唐桑御殿と呼ばれています。
唐桑御殿を一望できるビュースポットで休憩してから、次なる海岸を目指します。
# 笹浜漁港 # プチ親不知子不知、的な # 波打ち際を歩きます

今回はせっかくなので、オプショナルコースの巨釜・折石を経由してゴールの半造へ向かいます。
# 結構、アップダウンが激しい! # 遠くには陸前高田の街と山
海中の気泡を巨大な鍋がグツグツ湧きだっている様子に見立てた「巨釜(おおがま)」
そこにそびえ立つ一本の大理石の柱が「折石(おれいし)」、先ほどのオーレ君のモチーフですね。

明治の三陸地震津波で先端が 2 mほど折れたので「折石」と呼ばれるようです。


今回の忘年山行最後のビュースポット、半造を経て、、、

無事にゴール!!
2日間で毛色の違った宮城オルレ2コースが堪能できた良い旅でしたね🌟
お帰りは 気仙沼市内で入浴&お魚センター +α、気仙沼の復興を見学し、観光客としてちょっとだけお手伝いでしたね♪
2022年もFTV登山教室に 精力的にご参加いただきありがとうございました!!
登山ガイド/ 気象予報士 五十嵐 潤
気仙沼オルレ
気仙沼オルレはリアス式海岸トレッキング。プレートが沈み込む際、海底の堆積岩がはぎとられて大陸に移動する付加体の構造体が見られ、傾斜した堆積岩に感動しました。特に海岸線の波うちを歩くコースでは貫入する岩体にふれ、さらに唐桑半島の巨釜(おおがま)の海岸に立つ「折石」は二畳紀(約2億5千年前)に堆積した石灰岩にマグマが貫入し、熱変化で大理石に変成したとのこと。変成岩の経緯や無限の時空間に感動マックスでした。