2021年11月 ピーク登山コース(二岐山)

2021年11月のピーク登山コースは天栄村の二岐山に登りました!

うつくしま百名山はもちろん、日本三百名山にも選定されている二岐山は豊かなブナ林が美しく、山麓の秘湯・二岐温泉も人気のエリア。

今回は、女岳登山口からの縦走コースへ。

急登が続く山なので、準備体操をしっかりとしてから出発です!

11月も後半、紅葉もすっかり終わって、林床は落ち葉でフッカフカですね〜

登り始めてすぐに立派なブナ林に入りました。

落葉した枝ぶりが有機的で複雑な模様を空に描いてますね🎨

二岐山のブナの実は豊作のようで、足元にたくさん落ちていました。

アクがなくてオイリーで美味しいドングリですよね〜

ミズキの赤珊瑚も面白いですね〜👀

緩やかな登山道もすぐに終わって、急な登りが始まりました。

下ばかり向いて頑張っていると、以前座学で紹介したクチベニタケが結構生えていましたね〜

今回の核心「地獄坂」を登りきると、素晴らしい眺望と、、、

緑の宝石のご褒美が✨ 頑張った甲斐がありましたね!?

地獄坂を登りきるとあすなろの記念樹が出てきます。

ここで昔、結婚式を挙げた方がいたようですね〜

ご縁パワーにあやかった後、すぐに女岳山頂に到着です♪

二岐山は「ふたまた」の読みの通りの双耳峰、その低い方が女岳ですね📝

デイダラボッチがこの山を跨いだ時に股間をぶつけて凹んでできたというコルを通過して最高峰・男岳へ

二岐山・男岳山頂に到着ですっ📷

少し雲が湧いてきましたが、山頂からの景色は綺麗に見えました〜

猪苗代湖方面

那須岳方面、尖っている山は甲子旭岳


11月の座月テーマは読図(プレートコンパス実技)でしたので、山頂では整図とクロスベアリングの練習をしました。

繰り返し実践することで確実に身につきますので、諦めずに毎回頑張りましょう!


男岳から急な男岳坂をブナ平まで下りてきました。

伐採危機を乗り越えたブナが立ち並ぶ気持ちの良い台地状地形です。

カモシカのフィールドサインも、豊かな森であることを示唆していますね〜


さらに、面白い木肌の模様も見つけました↓↓↓

ネコ、もしくはライオン?を見つけられますか⁉️


男岳登山口まで下りてきた後は、ちょっと寄り道して御鍋神社へお参り⛩

名前の通り、鐘が「お鍋」です笑

御鍋神社で記念撮影〜♪


最後は二岐温泉まで林道を歩いて下山完了!

ご参加の皆様、お疲れ様でした〜

登山ガイド 五十嵐 潤

2021年11月 ピーク登山コース(二岐山)” に対して1件のコメントがあります。

  1. トシ2021 より:

        ★ 二岐山 登山 ~OLコンパスを使った実習~ 女岳登山経由の地獄坂
     二岐山は安山岩からなる成層火山、溶岩ドーム。火山活動の時期は14万~9万年前北北西方向に流れた溶岩流地形(岩山溶岩)が明瞭に残っている地形を等高線からうかがえます。三角点のあるピーク男岳の北西約0.5kmにもう一つのピーク女岳が並び、双子(双耳峰)のような特徴的な山容を呈しています。
     通常のコースと逆で女岳からのスタートとなりました。おそらく、OLコンパスの実習のためかと考えます。OLコンパスで女岳の位置を確認しました。スタート地点標高945mから1kmは等高線の間隔が広く緩やかな登山道。周囲の木々(ブナ)地面はクロボクの地質で、ある程度時間堆積した葉や朽木等の経過がうかがい知れます。噴石や火山灰は確認できませんでした。ところが標高1100mあたりからは急峻そのもの女岳ピークまで一直線でした。斜距離約700m上がって標高400m登りました。まさに地獄坂です。途中噴石は少なく粘土質で女岳山頂も同じです。そこから男岳へ二股山の「股」の個所(約50m)笹平を歩きながら登って男岳山頂へ・・・
     天気は良かったのですが、周辺の山にガスがかかり残念展望でした。個人的に360度展望を楽しみにしていましたが自然力に完敗です。二岐山は福島県の中央です。(福島県の長辺と短辺計測上)南側を除いて、近くに高い山がないためほとんどの福島県の山が見えるからです。山頂でOLコンパス二地点から現在の地点を表記する実習をしました。OLコンパスの使用方座学での演習と違って、実際の現物を見ての実習は段違いでした。山頂には噴石が見られ下山時も確認できました。ブナ林は緩やかな南東傾斜面に群集し見ごたえがありました。このブナ林の生息する地形が気になります。
     男岳から急峻南下すると緩やかな斜面しばらく行くと急峻坂と段々の地形を呈し下りくると二俣川の渓流に達します。これらの段地形が不自然です。西側の溶岩地形に対して、岩屑なだれ等があったものと想像します。また、周辺の古い順に鎌房山、大白森山、小白森山の噴火地形とも大きく関連していると考えます。(各山々の噴火の地形壊変や新旧の火砕堆積物・降下火砕流と重複関係が地形を複雑化している)
     二岐温泉まで二俣川沿いを歩きました。谷地形で川沿いの砂礫層の断面が見られ、凝灰質の堆積岩であるとすればカルデラ湖面の地層と想像します。

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