2021年7月ピーク登山コース(磐梯山縦走)
7月のピーク登山コースは、磐梯山の縦走に出かけました。

今回は裏磐梯〜八方台の縦走コース、
7月の座学で磐梯山の噴火や火山の成因についてお話しした直後でしたので、ジオハイクとなりましたね♪

7月前半はヤマセ冷夏でしたが、当日はまさかの猛暑日!
抜けるような青空のもと、熱中症に要注意で、灼熱のゲレンデ登山スタートです💦
ゲレンデを数少ない木陰をつないでなんとかパスした後、いきなりですが、銅沼に寄り道。

スンバラシイのひとこと。
巨大な火口壁とこれから登るルートがバッチリ拝めました✨
1888年まではここに小磐梯山がそびえ立っていたのですね〜と関心しながら眺める銅沼でした。

それでは、登山ルートに戻って火口原を目指します。
#樹林帯も流山地形 #マルバフユイチゴ #櫛ヶ峰方面の火口壁
樹林帯の微妙なアップダウンは流山地形によるもの。
櫛ヶ峰方面の火口壁には、火山の断面構造が見て取れ、興味深いですね。

火口原から見上げる櫛ヶ峰。
右側に尾根状の地形が登山ルート。
#ここからが急登! #名物のお助けU字
裏磐梯コースは火口壁を直登するダイナミックなルート、すなわち急登です!
登りは大変ですが、その分、標高もグングン上がりますね〜
#桧原湖が見えてきました #稜線に出るとカモシカの足跡が #天狗岩をバックに #火口壁の上でひと休み
核心の火口壁を登りきると、風は爽やか、景色も最高、疲れも吹っ飛びますね?
後は粛々と山頂を目指して、、、

磐梯山に登頂です!
#会津若松方面の眺望 #猪苗代湖もバッチリ #山頂は激混み
夏山本番の週末だけあって、山頂はたくさんの登山者で溢れていました、、、

今年はお花が早くて、もう無いかなぁと諦め掛けていた「バンダイクワガタ」、山頂に残っていました!
小さい花ですが磐梯山の固有種、見られて良かったですね⭐️
下山後は休暇村でちょっと優雅な時間を過ごせましたね〜

いきなりの猛暑日登山になりましたが、頑張った甲斐あって素晴らしい景色を楽しめた実習でした。
ご参加の皆様、お疲れ様でした!
登山ガイド 五十嵐 潤
磐梯山縦走「暑さ 急峻な坂」体力・気力の限界を痛感しました。ちなみに福島36.5℃
日本一の暑さとなり、汗が止まらず一年分の汗を・・・身体が暑さについていかない。水分2リットル
は補給しました。登頂した際、意識朦朧!下山できるか心配になりました。
磐梯山縦走登山
眺望や裏磐梯特有の地形が観られて感動ものでした。銅沼水岸から噴煙が・・地下のマグマ力をまじかに感じました。
火口原は急峻な登りですが、左右に櫛ケ峰山体、小磐梯山体の地層断面を観ながら山体のプロセスを想像しながら尾根へ
天狗岩を横から見た際、天空に向かって岩が持ち上げられ、亀裂を呈しています。おそらく爆発寸前で持ちこたえそのまま
残存したのではないかと想像します。ここから登りです。沼ノ平西斜面には植生群が見られました。扇状地及び河川
での堆積物での形成。表磐梯から想像もできません。さらにその上部約1500mに清水(湧水)があること不思議です。
通常、山体での天水が地面に浸み込み時間をかけて浄化。山裾での湧水が成立。磐梯山の山頂下300mくらいの範囲内で
浄化、湧水。おそらく地下構造に秘密があるのでは、山頂は瓦礫(安山岩)の集合体地下に進むにつれて礫や砂の層があるではないかと
想像します。弘法清水は命の湧き水に思えました。山頂まで最後の登り、水を補給し生き返りました。弘法という命名納得いきます。
上り坂、足場の岩が傾斜に沿って角度を上げてきます。途中から意識がもうろうと・・・山頂の展望は天気に恵まれ360度の眺望
に大満足というよりは、体力限界を超えていました。今回、体力・気力の限界を知りえたこと、火山の形状、地層断面をまじかに観れたこと
さらに皆さんと磐梯山縦走登山が共有できたこと嬉しく思います。五十嵐潤、理沙先生の指導及び皆さんの協力に感謝します。
一人では登山できません。「登山の一歩は決して裏切らない」