2021年5月テーマ登山コース(三本槍岳)
5月のテーマ登山コースは、那須連山の最高峰/ 三本槍岳にシロヤシオを見に出かけました。
朝から気温が高く、積雲が湧いてきていましたが、まずまずのお天気となりました。
ゴンドラ山頂駅を降りてすぐに満開のシロヤシオとご対面!
前評判通り、今年は花芽の数が多くて「スーパー当たり年」ですね✨
今シーズンは各地でお花の開花が早いので、
もしかしたら遅いんじゃないかと心配していましたが、ちょうど満開時期に当たりましたっ🎯
# こっちにもシロヤシオ # あっちにもシロヤシオ # 緑の斑点が綺麗 # 別名(本命?)ゴヨウツツジ
花はもちろん美しいですが、縁取りがある五葉の葉っぱも素敵ですよね〜
# エゾハルゼミも羽化の時期 # 羽化の最中(別日) # 車海老みたいですね(別日)
当日はまだ鳴いていなかったのですが、
そこら中でエゾハルゼミの抜け殻や、今まさに羽化しそうな幼虫が見られました〜
数日後には大合唱大会ですね🎶
# 林床にはマイヅルソウ # ムラサキヤシオも開花 # コイワカガミも咲きましたね # シロヤシオの次は端整なブナ林
カラ類やジュウイチの声を聞きながらブナ林を抜け、中ノ大倉尾根に出ると、、、
茶臼岳や朝日岳、そして那須連山の主稜線が見えてきました〜
# 中ノ大倉尾根 # ダケカンバの標高まで上がりました # シャクナゲ越しの朝日岳
尾根上はアズマシャクナゲがとても綺麗でした♬
ハクサンシャクナゲもありましたが、そちらはまだ蕾、しばらくは楽しめそうですね!
# ミネザクラも見ごろ # 稜線はまだまだ春
麓は初夏、山は春。
1日で色々な季節が楽しめちゃうのも登山の魅力の一つですね🌸
清水平からちょっとだけ先に進むと、ようやく三本槍岳が見えてきました!
# ようやく見えてきました、三本槍岳 # 鞍部から見下ろすダケカンバが美しい!
那須岳の最高峰で、福島との県境でもあります(福島の山と言い張る)。
その昔、会津藩と白河藩、黒羽藩の三国境だったこの山頂、
各藩が定期的に集まりそれぞれの槍を立てて国境を確認したという故事が名前の由来だそうですね。
山頂で甲子旭岳をバックにハイチーズ📸
到着時は福島県一人口密度が高いのでは!?状態でしたが、
昼過ぎのちょうど入れ替わりの時間帯で、ソーシャルディスタンスバッチリのゆったりランチタイムとなりました🍙
下山前に裏那須縦走路をバックにもう一枚♪
旧会津街道の大峠から流石山、大倉山を超えて下郷まで続く裏那須縦走路、
いつか、本教室でも縦走したい山域ですね。
満開のシロヤシオやたくさんの高山植物、そして那須の稜線歩きが楽しめた1日でした!
ご参加の皆様、お疲れ様でした!
登山ガイド 五十嵐 潤
那須連峰の茶臼岳のみは大学時代ゼミの合宿で登った経験がある程度です。今回三本槍岳登山、多様な山が見れ山頂から見下ろす大パノラマに感激しました。「シロヤシオを観よう」のテーマの如く満開でまたまた感激しました。五十嵐潤先生の口癖ではないですが、「今年は早い」が大当たりです。南北に連なる南月山・茶臼岳・朝日岳・三本槍岳・甲子旭岳の成層火山の集合体頂きました。登山道なだらかな斜面に採石を立方体状に番線で囲んだ滑り止めブロックが設置してありました。わりと歩きにくい感じがしたのは私だけでしょうか?三本槍岳の地名の由来も現地に行って聞くと納得でした。近世の藩の領地合議と言ったところでしょうか。武士の魂の証、三つの藩の槍を藩境山頂に刺すなんてよく考えました。白河藩、黒磯藩、会津藩かな?また、講師の先生、登山気象に精通していると感じる時が多々ありますというか、登山にはなくてはならないアイテムなのでしょう。今回、山の上から下に雲を観察する機会がありました。積乱雲の発達や上昇気流と水蒸気の教示がありましたが、よく覚えていませんよく聞いておけばよかったと後悔の念に・・・。大昔、山岳部の友達がラジオ気象放送を聞きながら図面に起こしていた記憶がありました。「北北西の風力○ ○ミリバール」云々。
帰宅し、三本槍岳の山体崩壊の記事をみつけました。
抜粋記事を載せます。
「三本槍火山は,30万年前頃に活動した成層火山で,玄武岩-安山岩の溶岩・火砕岩からなる前期噴出物と安山岩-デイサイトの厚い溶岩からなる後期噴出物に区分される.また,三本槍火山はこれよりも新しい噴出物(朝日岳火山噴出物)に顕著な不整合で覆われており,新期噴出物を除去すると三本槍火山には南東向きに開いた馬蹄形の火口地形が復元できよう.赤面山南側の急崖はこの火口地形の一部で,このような凹地形の存在は三本槍火山がかつて山体崩壊を被ったことを示している.一方,那須火山群の東山麓から那珂川沿いの高久丘陵には,火山灰層序から少なくとも20万年よりも古いとみられる黒磯岩屑なだれ堆積物が広く分布しており,この岩屑なだれ堆積物が三本槍山体の崩壊物であると考えている」.